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民泊や農作業体験で、町外の人々と交流。

【NPO法人あいづ関山倶楽部】
五十嵐賢次代表理事(写真 左)、鈴木昭一副理事(写真 右)

2010年に螢の宿こぶし荘を運営するために設立されたNPO法人。町内関山地区の地域づくりに取り組む関山村づくり実行委員会が母体。五十嵐賢次代表理事、鈴木昭一副理事ら十数名で運営している。

あいづ関山倶楽部ではどういった活動に取り組んできたのでしょうか。

五十嵐さん : もともとは関山村づくり実行委員会として活動してきた人々が母体です。この委員会は町内の関山地区で地域づくりに取り組む団体。具体的には田んぼオーナーを募って定期的に手入れに来ていただき、農作業体験や住民との交流を図ってきたんです。そんな中で古民家を活用した農家民泊施設「螢の宿こぶし荘」を開設することになり、その運営のためNPO法人あいづ関山倶楽部を設立することになりました。

螢の宿こぶし荘はどのような施設なのでしょうか。

鈴木さん : 螢の宿こぶし荘は2010年、関山にあった古民家に手を入れる形で整備されました。基本的に素泊まりでご利用いただく施設で、食事などのサービスは行っていません。しかし逆にそういった姿勢が好意的に受け入れられて「本当にいいところですね!」と声を掛けられることも。何もない土地、食事も出ない宿のどこがいいのか、理解に苦しんでいますね(笑)。学生の合宿所のように利用されることもあります。

町外から来る方とはどのように関わっているのでしょうか。

五十嵐さん : 正直こぶし荘を利用される方と接する程度で、移住者との特別な接点はありません。ただ田んぼオーナーのみなさんとは長年関わり続けてきました。オーナーは50代が中心で、ほとんどが首都圏からいらっしゃる方。田植えや稲刈りなどの節目に合わせて年5回来町され、農作業体験や住民との交流などに取り組まれています。一方で宿泊客には40代以下の方もいるため、考え方や行動に驚かされることもありますね。

移住者とは今後どのように関わっていきたいと考えているのでしょうか。

鈴木さん : 東京で町への移住をPRしたこともありますが、私も実際に移住者と関わる機会はほぼありません。しかし、今後こぶし荘の利用者や田んぼオーナーの中から、移住に興味を持つ方が出てくる可能性は少なくないと思います。そういった方がいらっしゃれば、移住相談に対応する移住定住コーディネーターと連携しながら対応していきたいです。農業、暮らし、地域の行事など、こちらで教えられることもいろいろあると思います。

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