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空き家を紹介するほか、農業指導にも取り組む。

【米農家】
元木博人さん一家

会津美里町出身。大学卒業後に西表島でツアーガイドなどを経験後、2006年に帰町。春夏秋は米農家、冬は町内の蔵元で働く。町議も1期経験。趣味はアウトドア活動。両親、妻、子ども2人と暮らす。

現在の仕事や暮らしぶりについて教えてください。

元木さん : 春夏秋は米農家として働き、コシヒカリなどを育ててきました。有機栽培で酒米も生産。それを納めていた関係で町内の蔵元と知り合い、冬はそこで蔵人として働くようになりました。町に戻った直後は人口減少への不安から、農業や共同作業の維持に取り組みたくて町議も経験。いろんな制約の中で取り組まなければならなかったため1期で退き、いまはフラットな立場で移住者や空き家問題に関わっています。

移住者とはどのように関わっているのでしょうか。

元木さん : 近所の空き家を購入して「農業をやってみたい」という知り合いに住んでもらい、試しに取り組んでもらっています。やれるかどうかは実際に挑戦してみないとわかりません。このため農機具も購入させずに自分の物を貸したり、植え方や育て方などを教えたりしています。趣味のアウトドアを一緒に楽しむこともありますよ。移住について考えてもらえることはうれしいですし「ありがとう」と言いたくなります!

移住者と接する際に心掛けていることがあれば教えてください。

元木さん : 一緒に楽しむことを心掛けています。空き家や農地を紹介して終わりということではなく、暮らしや農業について教えるなどして関わっていくことが大切でしょう。町に興味を持ってもらうことはありがたいですし、いずれ全国各地で住民の取り合いになるのではないかと思います。そんな状況を見すえれば、まず町外から来た人々と交流することが大切です。私の場合は家族も含めて関わり合っている形ですね。

移住者とは今後どのように関わっていきたいと考えているのでしょうか。

元木さん : 1人でも多くの方と交流していきたいです。できれば会津美里町まで来ていただき、魅力を感じてほしいと思います。その中で何人かでも「ここで暮らしたい」と思ってもらえれば理想的。そのうえでお試し宿泊施設なども形にできればと思います。町の魅力として思うのは、土地が肥沃で作物が美味しく育つこと! 水がきれいで気候もよく、ほどよい寒暖差もあるので農業に適した場所ではないかと思います。

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