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転勤生活に疑問を覚え、定住して農業を志す。

【野菜農家】
岩澤正之さん

福島県会津若松市出身。大学卒業後にアウトドア用品メーカーへ入社し、東日本の各店舗に勤務。2017年に会津美里町で農業を始め、2019年に移住。シイタケなどの野菜を育て、妻と子ども2人と暮らす。

どうして会津美里町に移住しようと考えたのでしょうか。

岩澤さん : 大学卒業後はアウトドア用品メーカーに就職し、直営店で働いていました。東京、札幌、仙台の各店舗で働いて、いろんな土地を回るのは楽しかったですね。しかし結婚して子どもが生まれ、どこかに腰をすえて暮らしたいと思うように。農業にも興味を覚えたため、地元の会津若松市に戻って農地探しを始めました。そんな中で会津美里町にまとまった土地が見つかったため、移住することにしたんです。

現在の仕事や働く環境について教えてください。

岩澤さん : ビニールハウス1棟を使ってシイタケ栽培に取り組んでいます。2021年からはもう1棟設ける予定です。シイタケは直売所で販売するものが中心。規格外の大きいものを納めても、それに対していい値段がつくのが特徴です。ほかに6反の畑で野菜を栽培し、ズッキーニ、ナス、トマト、落花生などを育てています。周囲の農家さんたちから育て方を教えていただくなど、いろいろ助けていただいています。

現在の暮らしや住まい、家族の様子についてはいかがですか。

岩澤さん : 暮らしているのは2階建ての一軒家。築15年ほどの3SLDKを購入しました。スーパーのそばにあり、農地にも近いので便利ですね。妻は会津若松市の医療機関で働いており、市内へのアクセスも良好。バス停も近くて最寄り駅まで歩いて行けるため、将来車を運転できなくなっても生活できそうだと話しています。子どもは2人とも小学生。将来はやりたいことに取り組んでもらえればと思いますね。

これから取り組みたいことがあれば教えてください。

岩澤さん : 今後はシイタケなどの収穫量を増やし、効率化も図っていきたいと考えています。2〜3年後は現在の収入を1.5倍ほどに増やすのが目標ですね。仕事についても暮らしについても、周囲の方に支えていただいている状態。人柄のいい方が多く、隣り合う会津若松市出身ながら土地柄の違いを感じています。市街地に実家があったためか地域の行事などはなく、移住してから共同作業や行事に参加し始めました。

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